日本の安全保障 2016 3 19
日本の国防について、いろいろな意見があります。
たとえば日米安全保障条約のようにアメリカ依存は、
嫌だという意見があるでしょう。
確かに日本は独立国家ですので、
「外国の軍隊に国防を依存するのは、おかしい」と思うのは、
自然な感情でしょう。
こう考える人は、スイスの国防政策が参考になります。
スイスは、「国民皆兵制」です。
つまり、スイス国民の男性は、全員兵士ということになります。
私が思うに、スイスを取り巻く国家は、
全部、平和な国家ですので、
「国民皆兵制までやらなくても国を守ることができる」と思います。
しかしながら、スイス国民は、
国民皆兵制が永世中立をうたうスイスの国防政策の根幹であると考えているのです。
ここが日本のリベラルが主張する「空想的平和主義」と違うところです。
ところで、実は、日本も、
スイスのような国防政策になっていた時代があるのです。
それが江戸時代です。
江戸時代の幕末に、
列強と言われた欧米諸国が日本にやってきた時、
見たものは「サムライ」でした。
当時のサムライ人口はわかりませんが、
たとえばサムライが100万人いたとすると、
欧米の列強から見れば、日本には陸軍兵士が100万人もいると気づいて、
植民地にすることをあきらめたのです。
この時代は、アジア諸国が次々と、
欧米諸国の植民地になっていく時代でした。